
こんな景色を何処かで見た事がありますでしょうか???
高く切り立つ柱のような岩の上に修道院?!?!といった不思議な光景。そう、ここはギリシャにあるメテオラという世界遺産!ギリシャに来たら必見の観光スポットです。
今回は滞在しているギリシャの首都、アテネから電車を使ってメテオラへ日帰り観光に行ってきました。
メテオラには6つの修道院があり、1日で回り切るのは大変なので、見たい所、時間をタクシーの運転手と相談して少し見どころを絞って行くのもいいかもしれません。
各修道院は曜日によって閉館日があるのであらかじめチェックしてから行きましょう!
メテオラへの行き方
まず始めにメテオラの玄関口”Kalambaka(カランバカ)”までの行き方を紹介させて頂きます。

メテオラはアテネから北に300km以上離れていて、メテオラの玄関口カランバカまでは電車で5、6時間ほどかかります。
移動時間はかなり長いですが、アテネから特急電車が出ているので日帰りでの観光が可能です。
カランバカに着いてから帰りの電車の出発までの間の時間、約4時間をメテオラ観光に当てていきます。

チケットはアテネ駅のカウンターで直接購入も出来ます。帰りの電車も決まっているので往復でチケットを購入しておきましょう。
【行き】
7:20 アテネ発(この電車でないと日帰り観光は出来ません)
11:30 カランバカ着 予定のチケットを購入。
【帰り】
17:15 カランバカ発
21:25 アテネ着
ちなみにギリシャ国鉄のオンラインからでも予約はできるようです。ハイシーズンには事前予約しておいた方が良さそうですね!

レシートのようなチケット!帰りの分も買ったので無くさずに。

アテネを出発して間も無く、景色がどんどん変わっていきます。

電車は特急電車。
広い車内でゆったりとしたシートでした。充電ができるコンセントも付いています。

もちろんトイレもあります。

アテネを出発して5時間ほど、メテオラの玄関口Kalambaka(カランバカ駅)に到着しました。
タクシーでメテオラ観光

駅を出ると目の前には早速メテオラの岩々が見えました。
早速観光をしていきましょう!
まず始めに、メテオラを回るにはタクシーをチャーターする必要があります。
駅のロータリーにタクシーがいますので直接価格交渉する形になります。
タクシーチャーターの相場は1時間で20€のようです。
しかし今回はオフシーズンだったからか言い値が50€!
少し時間はオーバーしてしまいましたが、4時間ほど観光してチップも含めて60€(7,100円くらい)で回ってもらえました。
最初は少し高いかなと思っていましたが、スムーズに回る事が出来たり観光地や絶景の撮影スポットを熟知したドライバーでとにかく、俺のオススメを見ろと言わんばかりに車から下ろしてもらっては写真を撮ってもらえたので満足!
タクシー以外にも歩きで回ったり、レンタル自転車で回ることも出来るようです。

今回お世話になった車。

メテオラの見どころである6つの修道院は曜日によって入れるところと入れないところがあるのでドライバーと確認。
出発前、早くも悲報。
”一番人気のメガロ・メテオロン修道院はお休み”
まあこの日にしか来れなかったのでしょうがない。。。日程に余裕がある方はあらかじめ休館日を調べておきましょう。

タクシーに乗りまず向かった先はケバブ屋。
カランバカに着いてお腹が減っていたのでまずは腹ごしらえに。
聖ニコラオス・アナパフサス修道院

街を出ると早速岩がある渓谷沿いの道になり気持ちが高ぶってきます!

街から10分ほどで最初の修道院、聖ニコラオス・アナパフサス修道院に到着。

修道院までの急な階段を上がっていくとこんな景色が広がっていました。奥まで渓谷が続いています。

修道院内は過度な露出はもちろん、女性は長ズボンもNGなので巻きスカートの貸し出しがあります。

まず最初に目についた礼拝堂。壁面にびっしりと書かれたフレスコ画、そして小窓から光が差し込みとても綺麗でした。

岩系の観光地は中国の張家界、トルコのカッパドキア、インドのハンピと行ってきましたが、このメテオラは「カッコいい」という表現がぴったり。
半月前トルコのカッパドキアに行って、同じような岩系の観光地であまり感動しないかな??と思っていたのですが、これはまた別物。

気になる資材の運搬。ワイヤーのエレベータで荷上げを行なっていました。

岩の上にポツンと乗っているところが先ほどまでいた聖ニコラオス。
ヴァルラーム修道院

次にやってたのはヴァルラーム修道院。メガロ・メテオロン修道院の次に大きい修道院。

修道院がある場所までは橋を渡って行きます。

メテオラの修道院は11世紀くらいから作られていたそうですが、それ以前の5世紀くらいからキリスト教徒である修道士たちが洞窟でお祈りや瞑想などをしていたそうです。

岩肌はこんな感じになっています。
6000万年前からの砂や石が蓄積して地殻変動で隆起して風や雨などにより風化。最終的にこのような奇岩が立ち並ぶ地形になったようです!

修道院の一番上はかなり広く、街のような感じになっていました。

この修道院は標高550mくらいの場所に位置していて他の修道院も一望できました。


敷地内にあるミュージアムも必見です。

修道院の見取り図も興味深かったです。
メガロ・メテオロン修道院

メテオラにある中で一番大きな修道院。総本山とも言える場所でしょうか。一つの街のようになっていますが、ここもまた600mほどの標高にある岩の上。
残念ながら今日は入ることができませんでしたが、対岸からでも見ることが出来たので満足。


20世紀初頭までは階段がなく、滑車に吊るされた綱袋に入り、上まで上がっていたそうです。
アギア・トリアダ修道院

どうやって建てたの?!?!
不便すぎるでしょう!!と言いたくなるような場所にある修道院。
外界とかけ離れたところに建てることで修行生活を没頭できたのでしょう。

対岸の岩にはワイヤーが張られていてこれも物資の運搬用。


修道院までの道のりは岩肌にへばりつくように作られた急な階段をひたすら登っていくのみ!
部分的に岩を削って洞窟にして通路にしてありました。

上からの景色はここが一番良かった!

さっきまでいた修道院も遠くに見えました。

下を覗くと結構な落差!渓谷沿いは歩けるようになっていました。カランバカからのハイキングコースもあるみたいです。
メテオラの日帰り観光はタクシー利用がオススメ!

メテオラを一周するようにしてタクシーで周り、カランバカ駅に戻ってきましたー!
電車の出発までは30分ほど時間があったので駅の近くのカフェでゆっくり。
これからまた電車に乗りアテネへ戻ります。

日帰りで少し慌ただしくなってしまいましたが、メテオラ観光を熟知したタクシーのおじさんのお陰でスムーズに、そしていっぱい写真を撮ってもらえて本当に充実した1日でした!
ギリシャに行った際は少しアテネから距離がありますがぜひ行ってみてください♪