体調不良から少し回復。トレイルは森林限界を超え景色がまた変わっていきます。
向かう所は最終宿泊地であるロブチェ!ここをベースに最終目的地であるカラパタールへとピークアタックして行きます。
諸々含めて2〜3時間はレストタイムなので実働時間はこれを差し引いてみて頂ければと思います。
2019年11月現在では100Rs ≒ 95円くらい。
なので、100Rs(ルピー)は日本円で100円しないくらいの感覚で見て頂ければと思います。
14日目:パンボチェ – ペリチェ
14日目
パンボチェ – ペリチェ
行動時間:約5時間(休憩など含む)
- コースタイムはこちら
- 9:45 ペリチェ 発
10:45 ソマーレ 着11:15 ソマーレ 発
13:45 ペリチェ 着
朝起きて微熱はあったけど動けそう。
残っている日付で目的地まで行って帰るには今日動かないとダメ。
この機会を逃しては奥まで行けない。一先ず次の村、”ペリチェ”まで行けば病院もあるし、何とか色々道は開そう。せっかくここまで来たのにここで終わるのは、おかめ、妻にも申し訳ない。
引き返す勇気は必要。でも直せる自信の方が強かった。(高山病だったら真っ先に降りますが。。。)
(前の記事から”ひょっとこ、夫の奮闘記”みたいになってしまっていてすみません。。。)
という事で、出発を遅らせてゆっくり準備。
ロッジから出ると、そこは5000、6000m級の山々に囲まれた場所だったと再認識。
パンボチェから次の村のソマーレ(4010m)までは1時間くらい。
歩きやすい道を川沿いに上がっていきます。
息を切らして上がったソマーレで30分ほど休憩。
固形物を食べるのが心配なので簡単にカロリーが取れるチョコレートを食べる。
・ココナッツクッキー100Rs
・MARS(チェコレート)200Rs
この辺りから森林限界を超え、植生が這い松が多くなってきます。(日本では森林限界が2500mくらいの所、エベレスト街道では4000mくらい)
岩が剥き出しの山が徐々に近づいてきて、ダイナミックなトレイルの中を歩いて行きます。
このセクションはフラットに近く道端も広く歩きやすいです。しかし風が入りやすい場所のようで、日が差している時でもフリースの上にレインウェアを着て行動していました。
木材を運ぶポーター。支えているのは腰と頭。
庭園のようなセクションを歩いていくと登りに差し掛かります。
この辺で右にディンボチェ(4410m)、左にペリチェ(4240m)と道が分岐してきますので道をロストしないよう気を付けましょう。
ペリチェ方面に向かう場合は上の写真の看板の近くから左側に道が分岐していくので見落とさないように注意!
多くのトレッカーはチュクン方面、ロッジが多いディンボチェ方面に向かっていきます。
ペリチェの方がEBCへの距離は近いですが、ディンボチェへ行くと4420mと高い標高でステイが出来るので高度順応にもなり、一長一短。
僕たちはシンプルに
- 診療所がある
- EBCまでの行程時間を短縮できる
という事でペリチェに行くことにしました。
ペリチェ方面へ足を進めていくとペリチェパス(4270m)に差し掛かります。
この峠を超えると一気に景色が変わるので楽しみに登っていきましょう。
ペリチェ峠に到着!ここを越えればペリチェまで30分ほど。
前方に村が見えてきました!ペリチェまでは人が少なくダイナミックな渓谷のトレイルを一人占めできるかもしれません。
ペリチェには昼過ぎに到着。ひょっとこ、夫の体調はほぼ回復!あとはご飯が食べられるかどうか。
ペリチェにはメインストリートの両側にロッジが4、5軒立ち並んでいます。ストリートの中央に位置する大きくて新しめのロッジに宿泊。500Rs
ダイニングも今まで見た中で一番大きくて綺麗!日中は日が入りやすくて暖かい。
宿代:500Rs
【価格参照】
・ホットウォーター 100Rs
・ブラックティー 120Rs
・ダルバート 780Rs
・トースト 360Rs
・スパゲッティ 700Rs
・チーズピザ 680Rs
一気に値段が上がって参りました。
今回のトレッキング中は月明かりが明るくてあまり星空を取ることが出来ず。
ペリチェの診療所
ペリチェには診療所がありますので、万が一の場合は診断を受けることが出来ます。場所はペリチェの中心の交差点を山側に入った所にあります。
2019年11月の情報になります。
15日目:ペリチェ – トゥクラ – ロブチェ
15日目
ペリチェ – トゥクラ – ロブチェ
行動時間:約6時間(休憩など含む)
- コースタイムはこちら
- 7:30 ペリチェ 発
9:00 登り9:45 ディンボチェ分岐
10:00 トゥクラ 着
10:30 トゥクラ 発
11:30 トゥクラパス
12:30 ロブチェ 着
今日の朝ごはん。フレンチトースト(480Rs…)パンがうっすい。
毎回思うのはよくこれだけの朝食で体が動くなと。。
キリッと空気が張り詰めた朝。
両側山に挟まれた谷にあるペリチェでは霜が降りて河原の水が凍るほど冷え込んだ朝。
100m先には光が差し込んでいるが歩き出しでなかなか足が進まない。夜と朝の境い目を追いかける事15分。
ようやく日の光を浴びる事ができた。体がジワジワと温まっていくのが分かる。
この渓谷沿いはディンボチェからの道と並行していて多くのトレッカーはディンボチェから歩き出す為、久しぶりに人がいないトレイルを歩けてご機嫌。
這松が群生する小川の横を歩いていきます。
このセクションは初めて歩きましたが一目惚れでした。
壮大すぎる景色で、目の前の山との距離感が掴めなくなります。
よく映画とかで火星にある山が遠目に見たら小さいけど、近づいていくと何千メートルの山だったというような感じ。
1時間半ほど歩いていくと登りに差し掛かり、そこから30分くらい登るとディンボチェからの道と合流。
上にはディンボチェからの道が見えます。
その後、丘を巻いて歩いて行くとトゥクラ(4520m)が見えてきます。
トゥクラからロブチェまでは茶屋は無いのでここで30分ほど休憩。
これはヤクの糞を乾かしている様子。
乾かしたものを薪ストーブに入れて燃料がわりにしているんです。臭そうですが匂いはほとんど気になりません。
木材などが手に入りにくいのでこのように工夫しているんですね!
今日はここからが正念場。前方に立ちはだかるトゥクラパス(4830m)。
遠くにトレッカーがポツポツと見えます。
ロブチェまでの難所。
ひたすら登ること1時間。一番上まで登るとシェルパや登山家のお墓が立ち並んだトゥクラパス(4830m)に到着。5000m地点まであと少し。
風の通り道になっていて長時間いると寒い。
ペリチェ峠を越えればロブチェまでは1時間ほど。
氷河沿いへと景色が変わり、視界を遮るものが少なくなってきました。
奥に見える白い頂はプモリ(7165m)。最終目的地のカラパタールはあの下らへんにあります。
ロブチェ(4910m)に無事に到着!
ここを最終宿泊地、ベースとして最終目的地であるカラパタール(5545m)に明日登頂を目指していきます。
ロブチェにはロッジが5、6軒ありますが昼過ぎに到着して宿探しをしても団体客でフルの宿が2軒ほどありました。そこまで急ぐ必要はないですが、ロブチェに向かう際はなるだけ早めに着くように行程を調整した方がベターです。(特にハイシーズンは)
全ての宿は見切れていませんが、宿の相場は700~1000Rs
宿代:700Rs
【価格参照】
・ホットウォーター 100Rs
・ブラックティー 120Rs
・チキンダルバート 950Rs
・フレンチトースト 600Rs
・ベジモモ 750Rs
・ゆで卵2個 500Rs
そしてプリングルス、700Rs。
価格がおかしなことになってきています。仕方がない事ですが。。。
さて次回はいよいよ、最終目的地カラパタール(5545m)へと向けた運命のピークアタックの日。無事にたどり着けるのでしょうか!