山にこもって16日目。
ついに運命の日がやって来ました。
そうです。今日は今回の山旅の最終目的地である”カラパタール”(5545m)へのピークアタックの日。どんな景色が待ち受けているのでしょうか。
諸々含めて2〜3時間はレストタイムなので実働時間はこれを差し引いてみて頂ければと思います。
2019年11月現在では100Rs ≒ 95円くらい。
なので、100Rs(ルピー)は日本円で100円しないくらいの感覚で見て頂ければと思います。
16日目:ロブチェ – ゴラクシェプ – カラパタール(往復)
16日目
ロブチェ – ゴラクシェプ – カラパタール(往復)
行動時間:約10時間(休憩など含む)
- コースタイムはこちら
- 7:15 ロブチェ 発
8:45 ロブチェパス 通過10:15 ゴラクシェプ ほぼ通過
13:00 カラパタール 着
13:30 カラパタール 発
14:30 ゴラクシェプ 着
15:30 ゴラクシェプ 発
16:15 ロブチェパス 通過
17:15 ロブチェ 着
出発の朝。
緊張感が高まって来ました。
ゴラクシェプに向けてロブチェから発つグループが既に何組か。
エベレストベースキャンプや、カラパタールを目指すトレッカーの最終的に行き着くゴラクシェプにはロッジが3軒ほどしか無いので、宿がいっぱいになる前にロブチェから早く出てゴラクシェプの宿を確保しているようです。
ロブチェは日差しが入るのが遅いので、最初の歩き出し30分くらいは寒い日陰の中氷河沿いに進んでいき、ようやく日が当たる所に出て来ました。
かじかんだ指先が温まって一気にむくんでいきます。
途中、ゾッキョ(ウシとヤクの配合種)がお見送りしてくれました。
今日も雲一つない快晴!幸先が良いスタート!
ロブチェから1時間半ほど歩くと、ロブチェ峠に差し掛かります。ここから少し高度が上がるので踏ん張りどころ。
そしてご覧の通り、この辺りから渋滞が発生して思うように歩けません。進むのが遅い隊列の後ろについてゆっくり登っていきました。
それにしても物凄い人です。パッと見5〜6組みのグループが歩いていますね。
峠を越えていくと景色が一気に開けます。
先程から正面に見えるとんがった山はプモリ(7161m)
今日目指すカラパタール(5545m)はプモリの下ら辺の黒い一角。
ゴラクシェプの村までは途中、砂と石だらけの工事現場みたいなところを通っていきます。
実はここ氷河の上なんです。人がいないと道が分かりにくく迷いやすいですが、日中は人の往来が激しいので迷うことはありません。
いくつか氷河の丘を越えていくと、ようやく最後の村、ゴラクシェプ(5140m)が見えて来ました!
ロブチェにあった看板には3時間。ほぼ同じ時間でゴラクシェプに到着。
とにかく渋滞が凄かったです。
ゴラクシェプをベースにエベレストベースキャンプ、カラパタールへといくトレッカーが多いです。
我々はひょっとこ、夫の体調不良により行動日を2日ほど消耗してしまっていたので、今回はロブチェからの往復コース。本当はエベレストベースキャンプも行く予定だったのですが。
ゴラクシェプからエベレストベースキャンプまでは片道3時間ほど。
登って泊まっているロブチェまで帰らないといけないので、時間も気にしながら、ゴラクシェプでは小休止のみ。
ついに最終局面へと向かいます。
正面に見えるのがカラパタールへと続く道。
は、果てしない。。。
まずは開けたところまでひと登り。
まだまだ先は長いです。
トレッカーは先ほどと比べると少なくなって来ました。
呼吸を整えながらゆっくり歩いていきます。
そしてついに視界がカラパタールを捉えました。
え、どこ?!?!ってなりますよね。
後ろを振り返ると、すでにゴラクシェプは見えなくなっていました。
砂に覆われた氷河。所々表面が見えます。
おかめ、妻はここに来て高山病の症状により頭がガンガン。
でもあと少し。
写真では伝わらないのですが、この時は風が吹き始めて、時折立っているのが大変なくらい強い風が吹いていました。
標高は既に5400mほど。
息を切らしながらゆっくりゆっくり近づいていきます。
あと少しあと少しを繰り返しながら
ついに今山旅の最高到達地点であり最終目的地のカラパタール(5545m)に到着!
お疲れ様でした。
後ろを振り返ると、これまで歩いてきた道が延々と奥まで続いているのが見えます。
16日間かけてここまでようやくたどり着く事が出来ました。
道中、ひょっとこ、夫のウィルス性胃腸炎をはじめ、おかめ、妻の高山病など色々な壁がありましたが、乗り越えて来れたのはお互いに励まし合い、支え合って来れたからこそ。
お互いに感謝。握手を交わして感動を分かち合います。
時折り風が止んで太陽の温かみを感じながら写真を撮ったり、言葉いらずの時間を過ごしました。
カラパタールでは30分ほど滞在したのち下山開始。
真ん中にある黒い頂が世界最高峰のエベレスト(8848m)。
手前の山より奥側にあるので標高が低く見えます。
ズームすると誰か登ってそうなくらいコンディションが良さそうな天気!
下山は登って来たところを下るだけ。とてもイージー。
1時間もしないうちにゴラクシェプまで到着するでしょう。
僕たちは今回ロブチェからカラパタールへの往復の行程だったので時間に限りがあり、道が分かりづらいゴラクシェプ寄りの氷河上のトレイルを早目に通過したいところ。
しかしゴラクシェプに着いて、ついにおかめ、妻がダウン。
高山病です。
水を沢山飲んで、ご飯も食べつつ、様子見。
ゴラクシェプで遅めのランチタイム。
ヌードルスープwith ガーリック。(550Rs)
即席麺に、刻んだニンニクを入れたもの。
・ブラックティー 150Rs
・コーラ 500Rs
・ミネラルウォーター 400Rs
・BEER 350ml 650Rs
・BERR 500ml 950Rs
・ピザ 950Rs
・フライドヌードル 750Rs〜
・モモMoMo 800Rs〜
・ゆで卵 550Rs
・フレンチトースト 800Rs
・ホットシャワー 1000Rs
ゴラクシェプはエベレスト街道のトレッキングルートの中で一番高い場所にロッジがある場所なので、これ以上値段が高くなる場所はないかと。。。
ゴラクシェプでは1時間ほどゆっくりしたのち。下山を開始。
案の定16時くらいには誰一人歩いている人はおらず、少し焦りがありましたが大体トレースがあるので注視しながら歩いていけば問題ありません。
無事氷河上のトレイルを明るいうちに通過し、ロブチェパスまでスムーズに来ることが出来ました。
ここからロブチェまではフラットでイージーなトレイルなので夕陽が山々に当たる時刻、誰一人いない贅沢トレイルを歩かせて頂きました。
少し予定より遅い時間になってしましましたが、丁度夕日の時間にも重なって、振り返ってみると
こんな感じの景色。
左を見てもこんな景色。
惜しみながら何度も後ろを振り返りながら進んでいき、
ロブチェに到着したのは17時すぎ。
ロブチェに戻って来ましたー!
ロブチェに到着する頃にはすっかり陽が落ちて空が紫色に変わり、山々がライトアップされたような景色に変わっていきます。
日が落ちた後、空が紫色に変化していくのがとても幻想的。
夜は星を撮ってみたものの、満月だったのであまり写らず。。
この日は朝から夕方まで行動し続けていたので、寝袋に入ってすぐに寝ることが出来ました。
次回は下山編を一気に紹介。
降りるまでが登山ですからね!