ビールやピザ、ヤクステーキ!夢のような時間だったナムチェライフとついにお別れ。目的地のカラパタールまではまだまだ遠い。先に進まなくてはなりません。ナムチェを発って進んでいくと4000mの世界に入って行きます。
諸々含めて2〜3時間はレストタイムなので実働時間はこれを差し引いてみて頂ければと思います。
2019年11月現在では100Rs ≒ 95円くらい。
なので、100Rs(ルピー)は日本円で100円しないくらいの感覚で見て頂ければと思います。
11日目:ナムチェ – テンボチェ – デボチェ
11日目
ナムチェ – テンボチェ – デボチェ
行動時間:約9時間(休憩など含む)
- コースタイムはこちら
- 7:30 ナムチェ
9:00 アマダブラムビューロッジ9:10 ゴーキョ分岐
10:30 プンキテンガ
13:30 テンボチェ 着
14:40 テンボチェ 発
15:00 デボチェ 着
ナムチェ・出発の朝。今日も天気が良さそう!気持ちが高ぶります。
まずはロッジからナムチェの上までゆっくり上って行きます。
高山病に対して少し慎重になりますが、大丈夫そう!
そしてナムチェの上からいよいよカラパタール、ベースキャンプ方面に向けたルートに入っていきます。
朝早い時間でもトレッカーやヤクが行き交っていて活気があります。
ナムチェは5日後くらいまでお別れ。
帰った時はまたピザ食べてやる。
ナムチェから30分ほど歩いて行くと、ついにアマダブラム(6,856m)が顔を出し始めました。天を突く様な尖った頂きがカッコいい!
この辺の道は広く、整備されているので歩きやすいです。
ゴーキョ方面に向かうルートとの分岐点。今回は最短コースなので右のコースへ。左回りからでも、チョラパスという峠を越えればカラパタール方面に行くこともできます。
分岐点からひたすら樹林帯を下っていくとプンキテンガ(3,250m)という谷にある村に着きます。
橋を渡る前にも1軒茶屋がありますが、橋を渡った後にも広々とした茶屋があります♪
お昼ご飯までは少し早かったので、そのまま通過。
テンボチェまでの登りの前にチェックポイントがあります。
チェックポイントを通過すると、ここからテンボチェまで600mの急登。3900mまで一気に上がっていきます。
実はこの辺からひょっとこ、夫、謎の体調不良により足取りがこれまでに無い低速モードに。
高山病かなと思っていたのですが、頭痛などは無く、ただただフラッとするぐらい。このまま様子見でテンボチェまで行ってみる事に。
辛いことしか覚えていない坂道。でも写真撮らないとー。。
おかめ、妻は急登で辛いものの体調は問題なし。
歩いて止まっての繰り返し。全然先が見えて来ない登り。
ようやくテンボチェのモネストリーが見え、丘に出ると一気に景色が開けました。
テンボチェ(3,860m)に到着!
下の登り始めから4時間かかりました。。。
通常は3時間くらいで行けると思います。
体を休めるためにテンボチェの奥の方にあるベーカリーへ。
お昼ご飯を取りつつ、休憩。
体調は良くなったり、辛くなったりの繰り返し。
テンボチェに泊まる事も考えたのですが、団体向けのテンボチェまでのツアーがあるらしく宿の確保が難しい状態。まだ時間があったのですぐ近くの”デボチェ”まで頑張ることに。
デボチェにはホスピタルもあるので万が一の場合でも安心できます。
デボチェまでの道のりは歩きやすい下り。
日が山に隠れてあまり日が差さないので少し寒いです。
あっという間にデボチェ(3,820m)に到着。
テンボチェからは20分ほどで到着!デボチェには宿が数件あり、一泊50USDの宿から500Rsの宿まで様々。テンボチェが大きな名所になっているのでこの下で泊まるトレッカーが多いためか、綺麗な宿がチラホラありました。
テンボチェに泊まれなかった人がデボチェまで降りてくるケースが多いみたいです。
すぐに休みたかったのでデボチェの村に入って、一番手前のロッジに泊まる事に。
宿について猛烈な寒気に襲われ、防寒という防寒を全て着込み寝袋に入る。
どうやら高山病では無さそう。
熱を恐る恐る測ってみると
37.6度
風邪だ。
思い当たるのはナムチェでおかめ、妻がホットシャワーを浴びている中、庭の水道で全身洗っていた事ぐらい。あの時は外の開放感と相まって最高に気持ち良かったんだけどな。
3440mで思いっきり体を冷やしていたことを反省。辛すぎてフラフラ。ご飯もろくに食べることができず。持ってきていた解熱剤を飲んだら少し良くなりました。
ところで、明日歩けるかな。
看病してくれたおかめ、妻に感謝。
12日目:デボチェ – パンボチェ
12日目
デボチェ – パンボチェ
行動時間:約3時間(休憩など含む)
- コースタイムはこちら
- 9:00 デボチェ
11:00 パンボチェ 着
体調は少し戻った模様。
歩き出すとまだ熱があるせいか息が荒くなる。
今日も低速モードでゆっくり歩いて行きます。
天を突くような独峰アマダブラムを前方に川沿いを歩き、その後吊り橋を渡ると登りになります。
震災の影響かな。すごい形に変形してしまっているブリッジ。
前に来た時はコレを渡ったのを覚えている。
パンボチェまでの道は驚くほど歩きやすい林道と舗装路。
ただ砂埃がすごい。。。
まだ工事中のセクションもあって登山道整備の力の入れようが伺えます。
100年後にはロープウェイとかできてるんではないか、、
なんて事ない登りなのに体が動かない。。。
パンボチェが見えてきました。
ひょっとこ、夫の体調がまだ戻らないので、今日はパンボチェで安静にする事に。
行動時間3時間で打ち切り。
とりあえず宿探し。
宿を探していると、”ジリ – ルクラ”のルートで会ったドイツ人の夫妻とたまたま遭遇!
立ち話をしていると、私たちの泊まっているロッジが凄く良いから泊まりなさいよ!という勢いで勧められたので、見せてもらう事に。
最近新しくできたロッジらしいのですが、内装はまだベニヤ版が剥き出しに。完成してなくね??階段の手すりの彫刻も掘っている途中だったぞ。。。
それはともあれ、素晴らしい部屋(病棟)ではないでしょうか!
ちょうど角部屋が空いていて日当たりが良いのでここに決定!
チェックイン後はランチへ。近くのベーカリーへ行きました。
手のひらに収まりきらないほど大きく膨らんだチョコレートパン、シナモンパン。そしてアップルパイを頂きました。
350Rsでこの大きさであればテイクアウトして行動中にも良さそう。
ロッジの部屋(病棟)から見る夕焼けが綺麗でした。。。
デボチェの夜発熱してからパンボチェになんとか着き、ランチを食べた昼過ぎに嘔吐、猛烈な腹痛に見舞われました。
高山病の症状を疑っていたけど、どうやら調べるとウィルス性胃腸炎症の症状に近い。
ノロウィルスとかのやつ。
何か食べたかなあと探ってもトレッキング中は野菜と炭水化物メインだしな、、、
いや、ナムチェで誕生日に食べたあれか?
そう、”ヤクステーキ説”
ヤイテナイステーキを食べた可能性が。しかしオカメ、妻も食べていたので何故に??
色々振り返って考えてみたところ、
庭で水シャワーを浴びる→風邪っぽくなる→免疫が下がる→ヤイテナイステーキ(火が通りきってない部分?)を食べる→発症
という結論に至った。
絶対コレだわ。。。
13日目:パンボチェ
13日目
パンボチェ
行動時間:約0時間(休憩など含む)
翌日。
この日撮った唯一の写真。
今日も動けなそう。。。
先に行きたい気持ちもあるけどこれ以上無理するとヘリコプターにお世話になってしまう可能性も。
今日も我慢して1日部屋で休息。何をするにも辛いのでひたすら横になってボーッとしたり寝たり、の繰り返しの病棟生活。
ご飯はヌードルが食べやすくて何回かオーダー。
おかめ、妻は看病してくれる傍ら1人で周辺を散策。
夜は食欲が戻った気がしたので、モモとスパゲティーをオーダー。夜中再び嘔吐、、。
胃腸が衰退している中でキャパを超えての飲食は拒絶してしまうらしい。
体がよじれる様な猛烈な腹痛も再び。
30分以上トイレに篭る。和式なので長期戦は足にくる。
さらに不運だったのはこのロッジ、完成したとは言ったものの客室が10室以上あるのに対してトイレは1つのみ。そして洗面所も無く、この体調が悪い中でのこの環境は辛かった。。。
いつになったら治るのか。本当に悔しい。。。
最終的には怒りが込み上げてくる。自分の体が悪いのかたまたまなのか。
それにしても9月から旅立って食当たりは今回で4回目。
何やってんだろーと思ったり。
トイレでの腹痛との長期戦が終わりベットへ。
色々な頃が起こり疲れ切って、いつの間に眠りについていた。