ジョージアに来て10日ほど。Airbnbを利用して現地で暮らすような快適な生活を送っています。朝起きて、作業をして自炊した昼ご飯を食べ、作業。夕方になって夕飯を食べに外に出るという日々。
物価が安く、美味しいものだらけ、ビールもワインも安くて美味しい。
まんまと沈没しております。
そんな中、快適だけど、明らかに体が鈍ってきていて悪あがきで筋トレやヨガをする始末。
このままじゃダメだ。どこかに繰り出さないと。
ジョージアに来たら必ず訪れたいと思っていたカズベキという所にあるツミンダ・サメバ教会(英日訳表記で”ゲルゲティ三位一体教会”とも言いこちらの名前でも名が通っています。)
とも謳われ、そこはまさに絶景だそう。
こんな景色を見ることが出来ます。
そうか、それなら、せっかく行くなら晴れた日が良い!ここ最近曇りの日が多かったので、出発の前日まで天気とにらめっこして行く事に決めました。
カズベキには何があるの??
トビリシから150キロ、車で約3時間。
ロシアの国境に近いカズベキ村へは”ジョージア軍用道路”という昔軍事用に山間部を切り開いて作られた道路を使ってひたすら北上していきます。
一番の見所は2153mの丘の上にポツリとたつ教会。
ツミンダ・サメバ教会(ゲルゲティ三位一体教会)
この教会は天国に一番近い教会とも謳われ、5000m級の山々に囲まれた姿は宙に浮いているような景色。今回の観光の一番の目的地です。
カズベキへの行き方
メトロ”Didube駅”のバスターミナルから地方都市に向けたバスなどが集まっていて、その中にカズベキ行きのバスや乗り合いバンなどがあります。メトロの駅を降りて地上に上がるとバスターミナルがすぐ見えてきます。
見える前にタクシーやバスの客引きのおじさんに捕まるかもしれません。カズベキまでは乗り合いのバンで行く人が多く、人が集まらないと出発しないので全力で客引きをしてきます。
日帰りで行く場合
カズベキまで日帰りで観光に行く場合は移動時間がかなりかかるので朝9時前にはトビリシを出発するのがオススメ。
- トビリシ ⇔ カズベキ 往復約6時間
- カズベキ ⇔ 教会 往復約3時間(徒歩の場合)
移動だけでもざっとコレくらいの時間がかかるので朝早く出発するに越した事はないですね!カズベキに泊まりで行く人は時間を気にする必要はないかと思います。
- コースと時間
8:30 トビリシ発
11:30 カズベキ 着
ランチタイム
12:30 カズベキ 発
14:30 ツミンダ・サメバ教会 着
15:30 ツミンダ・サメバ教会 発
15:45 カズベキ 着
17:00 カズベキ 発
20:00 トビリシ 着
今回乗った車はこんな感じ。ボンネットに行き先が書かれたプレートが見えます。
ちょうど行こうとしていたカズベキ行きのバンが定員まであと少しというところで私たちが到着したので”20ラリ”の交渉で問題なく流れる様にバンの中へ。
カズベキまでの道中にも観光スポットがいくつかあり、ドライバーにお願いして停まってもらうことが出来ます。
今回は”アナヌリ教会”と”ロシア・ジョージア友好記念モニュメント”の2ヶ所に行ってもらう事に。
停まる回数で値段が変わったり、ノンストップの場合は少し安くなるとか。乗り合いバンなので他の乗客と相談が必要になります。ただ、途中の観光地は何十分もかけて見る所ではなかったので問題なく承諾してくれるかと思いますが!
値段交渉の際にあらかじめ相談しておきましょう!
”2ストップ”で20ラリ(1人)でした。
バス利用だとノンストップで10ラリ(1人)。
今回はカズベキ以外の見所も見たかったので、色々止まってくれる乗り合いバンにしました。
いざ出発!
バンの定員を待つことなくスムーズに出発!乗っていたのは皆んなジョージア人、カズベキの近くの村へスキーをしに行くみたいです。
アナヌリ教会
車に揺られる事1時間ほど。アナヌリ教会に着いて、車を停めてもらいました。
冬季で太陽が上るのが遅いのか、まだ山蔭に隠れていました。
ジョージア人は見慣れているのか、興味がないのか、タバコを吸う人以外誰1人車から降りてきません笑
奥には湖が広がっているのですが冬季の為か、水量は少なく淋しい感じに。この教会は要塞としても使われていた背景があるようです。
山の緑と湖の青のコントラストが綺麗な夏の景色も見てみたいものです。
次に向かうところは
”ロシア・ジョージア友好記念モニュメント”
雲ひとつない空でこの先も天気が良さそう!
丘の上にモニュメントが堂々と建っています。
ロシアとジョージアの友好200年を記念して建てられたモニュメント。内側にはタイルアートでそれぞれの歴史的な関係が表現されています。
想像以上の大きさ!
カズベキまではあと少し。飛ばしに飛ばしまくるバン。
あっという間にカズベキに到着!
バンから降りると早速、教会行きのタクシーの客引きが始まりますが、お昼ご飯を食べたかったので丁重にお断り。
この時期は降雪があってトレッキングコースは歩きづらく徒歩で行くのは厳しいとの事。また道路も凍っていて危ないからスタッドレスタイヤ付きの車に乗っていけ55ラリで。(タイヤを指差しながら)
確かに言っている事は間違いない。
でも流石に高かったので、検討する事に。
カズベキに着いて景色を見る間もなく客引きに捕まっていましたが遠くに目をやってみると
エベレスト街道のトレッキングで見たような岩山の景色が目の前に!こんな所まで車で来れるなんて。
ランチはロータリーにあったレストランに直行。
教会まではレストランや売店などは無いので、ここで腹ごしらえ。
オフシーズンなのか貸切状態!
2人とも大好物のハチャプリ!
今回初オーダーのスープ。お米と牛肉が入ったビーフシチューのようなスープ。
ジョージアに来てから料理のチョイスに失敗する事が一度もないくらいジョージア料理はどれも美味しい!
ツミンダ・サメバ教会までの行き方
ご飯を食べた後、予定通り歩きで教会に向かう事に。
道順は”Googleマップ”でルート検索するとわかりやすいです。
まずは橋を渡っていきます。遠くに教会が見えるので何となく行く方向が分かります。
なるほど、1時間半あれば着きそうだな。
道なりに進んでいき、ワインボトルのウォールアートがあったり
犬の親子と戯れたり。
途中、後ろを振り返るとこんな絶景が。スキーゲレンデのようです。
この時期はトレッキングコースは足跡があるものの雪の深さは深いところは”スネくらい”まであったので公道を歩いて行く事に。公道も雪が積もっていて、日陰は路面が凍っているので滑りやすくなっています。
教会が徐々に近づいてきました。
他のブログ(夏季バージョン)でも紹介ていたり、Googleマップのルート検索で表示される、教会までの最後の急登も雪に覆われて歩くのが難しいコンディションになっていました。歩けない事はないですが、、、。スニーカーだと雪が靴の中に入ってきます。寒いし辛いしオススメはしません。
この道以外に教会に行くには公道を使って遠回りをしなければなりません。少し気が遠くなりますが、この先の絶景に期待して気合を入れ直します。
教会下のウネウネってなっている所は通行が難しいので、ウネウネから左にU字に伸びている公道を歩いていきます。
日が当たらないところは凍っていてツルツル。
ついにツミンダ・サメバ教会に到着!
カズベキ の村からは遠回りのルートで2時間ほど。
坂を登り切るといきなり景色が開けました!遠くにツミンダ・サメバ教会が見えます。
こんな所なんだ。と息を呑みます。やっぱり写真で見るのとスケール感が全然違う。
空気が澄んでいて目の前に広がる景色が全てクリアに見えます。
振り返るとカズベキ山(5033m)
車で行く場合は教会の下の駐車場まで行ってくれます。
14世紀に建てられたツミンダ・サメバ教会。人里離れた丘に建つ姿はまさに天空の教会。”天国に一番近い”と云われるのも頷けます。
教会の中も入れますが撮影はNG。
眼下に広がるカズベキ村。パラシュートで飛んでいったら気持ち良さそう。
カズベキ村へ帰ろう!
帰りは車を拾って村まで帰ろうと心に決め、教会から帰るときに駐車場に停まっていたタクシーに交渉したところ、1人15ラリでカズベキまで行ってくれるとの事。少し待っていると別の外国人も乗りたいという事で1人10ラリで行ってくれる事になりました。
雪道の中慎重に車を走らせる事15分。カズベキのロータリーに到着。
カズベキに戻ってバスをまずチェック。
まだ出発までは時間があるのでワインショップでホットワイン。
トビリシまでは10ラリ。
最終便は18:00
定員があるので、乗れなかった場合はタクシーで帰る事になるので値段も高くなってしまいます。最悪タクシーが見つからない場合はカズベキに泊まる事になりますので早めにバス停に向かうようにしましょう!
順調に人が集まり、定刻より30分遅れで出発。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
今回は日帰りで行ったため少しタイトなスケジュールになりましたが、何とか見所をしっかりみることが出来て満足!
オフシーズンであるため人も少なく、冬なので空気が綺麗で遠くの山もクッキリ見えました!今回は歩きでいきましたが、教会までは余裕があれば車を往復チャーターして行くのがオススメです。
冬のレポートがあまり無かったのでぜひ参考になれば幸いです。